「やれば、できる。」 著者 小柴昌俊 (#92)

やれば、できる。 (新潮文庫)

やれば、できる。 (新潮文庫)

小柴さんが子供のときから、ノーベル賞を取るまでのお話です。

東大を停年退官される直前にカミオカンデの論文を提出されています。ぎりぎりに結果が出たことはもちろん幸運なのですが、いい人との出会い、その後のつながりが一番幸運だったとのことです。それは小柴さんの研究者としての意欲が、同じような意欲ある人をひきつけたのではないでしょうか。

小柴さんも苦労や失敗の連続だったようですが、目標を持ち、常に突進しさぐり続ける日々だったようです。

・研究者ならば、今は駄目でもいつかは実現してやるという研究の卵を、三つか四つ考え続けよ
・卵をあたため続けると、情報収集の取捨選択に役立つ
・そうすればいつか、効率よく、そしてより深く、「卵」を孵化させることができる

研究者でなくとも、大いに参考になるのではと思います。

この本は文庫本なので 362円でした。これだけのことが書いてあってこの値段。ありがたいです。