のディレクトリ構造、3回目

Apacheをインストールすると設定ファイルや実行ファイルなどさまざまなファイルがインストールされる。ディストリビューションごとのバイナリパッケージからインストールした場合と、ソースからインストールした場合では、ファイルの置き場所が違う。

ソースからインストールした場合のファイルの置き場所について整理。基本的には /usr/local/apache2 の下に集約されている。

ディレクト ディレクトリ説明 ファイル ファイルの説明
/usr/local/apache2/ Apache関連ファイルを格納    
/usr/local/apache2/bin 実行ファイルを格納 ab Apacheベンチマークテストができるコマンド
    apachectl Apache起動・停止用スクリプト
    htcacheclearn キャッシュを消去するコマンド
    htdbm DBMによる認証用ユーザデータベース作成コマンド
    htdigest Digenstによる認証用ユーザデータベースの作成コマンド
    htpasswd 基本認証用ユーザデータベース作成コマンド
    httpd Apacheのデーモン本体
    httxt2dbm テキスト形式からDBM形式にデータベースを変換するコマンド
    logresolv IPアドレスからホスト名・ドメイン名に変更するコマンド
    rotatelogs ログファイルをロテーションするコマンド
/usr/local/apache2/cgi-bin/ 共有用CGIの格納ディレクト    
/usr/local/apache2/conf/ 基本設定ファイルの格納ディレクト httpd.conf Apache基本設定ファイル
    magic ファイルの先頭に記載されている文字列とMIMEタイプとの関連の設定
    mime.types MIMEタイプと拡張子との関連の設定
/usr/local/apache2/conf/extra/ 拡張用設定ファイルの格納ディレクト httpd-autoindex.conf index.htmlファイルが存在しない場合に表示するファイル一覧に関する設定
    httpd-dav.conf WebDAVの設定
    httpd-default.conf Apacheサーバのデフォルト設定
    httpd-info.conf サーバの条項を表示する設定
    httpd-language.conf 言語の設定
    httpd-manual.conf マニュアルページの設定
    httpd-mpm.conf パフォーマンスの設定
    httpd-multilang-errordoc.conf エラーページの設定
    httpd-ssl.conf SSL通信に関する設定
    httpd-userdir.conf 一般ユーザ用のWebページ公開ディレクトリの設定
    httpd-vhosts.conf バーチャルホストの設定
/usr/local/apache2/conf/original/ 設定ファイルのオリジナルを格納しておくディレクト    
/usr/local/apache2/error/ エラーページの格納ディレクト    
/usr/local/apache2/htdocs/ ドキュメントルートになるディレクト    
/usr/local/apache2/icons/ ディレクトリ一覧に利用するアイコンなどを格納しておくディレクト    
/usr/local/apache2/lib/ ライブラリの格納ディレクト    
/usr/local/apache2logs/ アクセスやエラーログ、プロセス、ファイルの格納ディレクト    
/usr/local/apache2/man/ manファイルの格納ディレクト    
/usr/local/apache2/manual/ ApacheのマニュアルHTMLファイルの格納ディレクト    
/usr/local/apache2/modules/ モジュールの格納ディレクト    

いっぱりあるけど、こーゆーのがあるというのがわかればよろし。

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ドキュメントルートに index.html を適当に作成すると Web ブラウザ経由で表示される。

ディストリビューション ドキュメントルート
Fedra Core /var/www/html/
SUSE /srv/www/htdocs/
Debian /var/www/
ソース /usr/local/apache2/htdocs/

Debianの場合はドキュメントルートに index.html を置いても表示されない。これは apache2.conf の中で次のような記述がなされているせいで、/var/www/apache2-default/ にアドレス変換されてしまうからだ。

RedirectMatch ^/$ /apache2-default/

これをコメントアウトしておこう。変更したら /etc/init.d/apache2 restart を忘れずに。
なんでこんな設定がしてあるんでしょうねぇ。