勝間和代の日本を変えよう Lifehacking Japan (#49)


勝間和代の日本を変えよう Lifehacking Japan

勝間和代の日本を変えよう Lifehacking Japan

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読み終わりました〜。私もフルタイムで働く母親。確かにそうと思う部分や、言われてはじめて「そうだったんだ」という部分がありました。私が男だったらどういう感想を持ってたのかな。

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第1章 若い人が暗い国

  • 若年層は悲観的、中〜高年層は比較的楽観的

私(42才) はバブルもその後の崩壊も見てきた。過去の貯金で何とか逃げ切れる世代。年金問題にしろ、雇用問題にしろ、若年層には先が見えず重くのしかかるのでしょう。絶対的に人数が少ないのが致命的。団塊ジュニアが200万人、最近成人した人が140万人、最近生まれた赤ちゃんが110万人(年間)。と先日の子供の日のニュースで言ってました。ホント逆ピラミッドです。

  • 職場(社会)のIT化

IT によって肉体労働が減るはずなので、女性にとって願ったりかなったり。雇用機会が増える土台ができたと思う。


第2章 西原理恵子さんと、最強ワーキングマザー対談

こんな苦労が男にできるかバカヤロウ

↑がはは。


第3章 女性が産める、働ける国へ

  • 無関心なマジョリティ

この手の話はジェンダー論につながると思っている男の人が多いのか、無関心な人が多いですね、非常に。

「やってメリットがある」という段階では大多数はやらない。「やらないとデメリットがある」という段階まで追い込まれないと、状況は大きく動きません

↑本文中にあったこのくだりは「おぉ!」と感動しました。女性活用だけでなく、何事もこうですね。メモメモ。

  • 空気の差別

男女共同参画に関する各国の状況(表1)は衝撃ですね。悪いとは聞いてはいましたが、ここまで悪かったのですか。数値で表されると各国比較ができて衝撃です。

  • 女性を「こき使う」戦略

相対的に女の人の方が元気がいい。元気のいい女の人が半分いる。肉体労働が減っている昨今、ぜひ活用しましょう。しまっておくのはもったいないです。

まずはお父さんを早く家に帰してあげるべきですね。正社員の長時間労働が当たり前になってますが、これじゃあ家族が笑ってすごせない。少子化も当然のなりゆき。
P139図2 の OECD加盟24ヶ国における女性労働力率と合計特殊出生率をみると、日本は直線からおおきく下向けに外れてます。大きく上回っている国の分析はもちろん、大きく下回ってる国の分析も必要ですね。対策をしていないのか、やってダメだったのか。

  • 家事の負担に関するヒント

家事は誰かがやらないといけない。子供にもどんな家事があってどうこなすのかを教えないといけない。一番時間のかかる食事作りの中で一番時間がかかっているのが、食材を洗って切る部分。土つきの野菜を使う時間がある日もあれば、全然時間のない日もある。切った野菜を真空パックにして売ってくれると大助かり。
他に家事を手伝ってくれる人をお願いするのはよくないという風潮が少なくなってくれたらいいなぁ。

今は育児を擬似体験できる場が減っています

私も自分の子供を抱っこするのがはじめてでした。兄弟も減って、"向こう三軒両隣" 的なつきあいがなくなっているので、新米ママが育児に苦労するのは当然のこと。中学生や高校生のあたりでそういう体験する時期(授業の一部)があってもいいように思います。


第4章 雨宮処凛さんと、脱・ワーキングプア対談

雨宮 中高生でも、まったく楽観していない...(略)...フリーターになってホームレスになる...(略)...10年後は自殺してる

そういうニュースばかりなので、そう思っちゃうんでしょうか。ちょっとびっくりしました。正社員と非正規社員の話も私は無関心でいましたことに気がつきました。これじゃあ女性の雇用に無関心な男の人といっしょですね。ちょっと考えてみます。


第5章 NYで考えたポスト資本主義

アメリカは終身雇用や退職金の考えがないので、よく転職しますね。なので正社員として採用されるチャンスが非常に多いです。これが階級移動のチャンスなのでしょう。

この章はいいことがいっぱい書かれているのですが、まだ消化不良なため、後日まとめたいと思います。刺激になります。

勝間和代の日本を変えよう 15の提言

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私は母親でフルタイムで勤務。上の子が中学生、下の子が小学生。いずれも男の子。会社の制度は素晴らしく、先輩お母さんも多くおられ、出産と同時に退職をすすめられることもなく、何月に復帰する?と聞かれる程度でした。年休も時間単位に取得できます。
そんな私でも、子供の入院・通院・予防接種、保育園の春休み等では苦労しました。
同じ苦労は次の世代にはしてほしくないです。


この本を、他の勝間さんの勉強本やビジネス本と勘違いして購入して、内容を読んでいくうちに「はっ」と気がついてくれる人が増えたらいいなと思いました。女性や若年層の雇用問題は女性や若年層や家庭だけの問題ではなく、国そのものの問題なのです。